6_19ながえ孝子支援集会@松山市民会館に200名の市民が参加

当日は朝から、断続的に激しい雨が降る。その合間に夏を思わせる晴天が顔を覗かせる。会場となる松山市民会館2階に列をなす人の群れが目を引く。「まさか、定刻まで会場に入れない?いや、そんなはずは、別の催しかな?」と思いつつ1階に目を見やると、「ふたたび。平和のために」という青い旗が乱立する。どうやら会場は1階中ホールのようだ。1時の開始時刻に5分ちょっとの段階で会場は半分くらい埋まった状態だった。どこに座ろうかと会場を一回りした後、前方中央付近に着席するころには、入場者も増えてきた。

永江さんのあいさつ 戦争への道を断ち、まずは所得税見直しで不公平感の解消を

支援集会は、主催者である「ながえ孝子と市民の風」関係者の司会の下、まず、永江さんが挨拶の壇上に立った。 支援の輪を広げてくれている市民への感謝  最初に夫の母からの手紙を紹介:憲法を学ぶ会に参加、戦時中戦争に反対していた人が特高に付け回されたことなどを知る。一度通過した安保法制を廃止に追い込むのは並大抵のことではないが、老人にもできることをはそうした方向を目指す勢力を少数に追い込むこと。今回の選挙は日本の進歩を選択する重要な選挙だ。
 安倍さんのやっていることに対する違和感を持っている人は、消費税のことであれ、安保法制のこと、社会保障のこと、どんなことであれそこから話をすればわかってもらえる。
 松山大学で行われた公開討論会で学生たちが、政治に聞きたいNO.1は年金問題だった。若い人たちの中で年金に対する信頼が落ち、自分で貯金するしかないと考えている人も少なくないが、そもそも払えない人たちもいる。ところが国会ではこの3年間、この年金問題は一度も論議されていない。消費税引き上げなど負担の話が先行する一方、肝心の税の使い道である年金改革など将来世代の生活設計に関する展望を切り開く議論がおろそかになっている。本来消費税3%上がった分は社会保障費でお返しすべきはずなのではないか。だから払わない人が4割もいる現状は変えられていない。年金や老後への不安が財布のひもを固くしている。これが経済の循環をも悪くしている。
 アベノミクスはこうした核心部分への切り込みができず、一部の人たちだけが潤う経済システムを強化してきただけではないのか。賃金をあげ、社会保障がしっかりしていることを政治が明確にすべき→そのための財源対策として、近年不公平感の増す(高所得者を優遇する)所得税で、累進課税を強化し不公平感を取り除くことはまずやらなければならないことだ。最後に参加者への周辺への声掛けのお願いで話を締めくくった。

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小松代表:改憲で安保法制をフル稼働させるのが安倍内閣の真の狙い

小松代表:選挙の争点は、改憲するかそれを許さないか。しかし与党は争点隠しに躍起注1)、安保法制を強引に通したが、反対が多かったためいろいろな制約を付けざるを得なかった→非常に使いにくい法律→憲法の明文改憲でこの制約を取り払おうというのが安倍内閣の真の狙い:この野望を争点の表に引きずり出し、これを粉砕しよう。

民進党:渡部代表のあいさつ お上に任せてはならない意識を広げよう

 ここまで政治情勢を引っ張って来られた皆さんに感謝。情勢はもう少しのところに来ている。今の情勢は、政治に無関心でも無関係ではない。ありがちな①「お上にお任せ」意識を乗り越えよう。集団的自衛権を理解してもらうためにはベトナム戦争の例を出す。知らない若者もランボウの映画の戦争といえばわかる。あの時は憲法9条があるため日本人が不正義の戦争に駆り出されずに済んだ。隣の韓国やニュージーランドやオーストラリアの若者はベトナムの戦地に送られ、大義のない戦争の犠牲となった。②自民党が参議院選挙で勝てば、全権委任法でドイツの最も民主的といわれたワイマール憲法を骨抜きにしたヒットラーに似せて、安倍氏は憲法を改憲、緊急事態法注2)という憲法を殺す条項を憲法に書き込もうとしている。この企てを止めるため右も左もなく合同して安倍さんを退陣に追い込まなければならない。知り合いにもう一言二言かけて事態を切り開こう。

共産党:林委員長 破綻したアベノミクスの転換と大義に基づく野党の統一こそ国民の希望

 ラ・マルセイユーズの背景音楽に感動。今回の選挙は間違いなく歴史を動かす分岐点となる。 安倍氏の松山演説:①今回の争点はアベノミクスの評価をめぐるものというが、この政策の破綻は人々の「アベコベミクスだ」という揶揄でその本質が見破られている。
②首相は野党の統一を野合と攻撃:野党は共闘、野党は統一の国民の声に応える野党統一候補は最も大切な政策原理である立憲主義で結ばれた協定だ。これを野合などと呼べるのは、自ら身をもって体験していることにしか想像力が及ばない安倍氏の辞書には、統一という言葉には、野合(=自公統一)以外の意味が書かれていないからだろう。
 永江氏について:平和への想いが物凄い熱い心、20年間暮らしの現場を見て歩いた経験から県民への暖かい心、愛情の持ち主、そうした平和への想いを誰よりも持っている永江さんは我々にとって野党統一を象徴する得難い希望だ。

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社民党:逢坂代表 安保法制廃止は次代を担う若者たちへの責任

 本日のながえ氏の演説に母親として胸に突き刺さる想いがした。過去7回の選挙で着通したピンクの上着(ながえさんはブルー)を着て、自らの選挙のつもりで闘う。野党が共闘して戦うことは、自公で強行された安保法制の廃止を目指すためにはぜひとも必要なことだ。若者が戦争に行くことを阻止すること、次代を担う若者たち、子供たちを守るのは、我々大人の役割だ。集団的自衛権の行使を認める安保法制は明らかな違憲法、この認識についての一致が今回の野党共闘を進める弾みとなった。4野党揃って闘うことを宣言したい。 

新社会党:島本書記長 隠された公約=改憲を暴き出し安倍内閣を追い詰めよう

 安倍政権;公約に掲げなくても勝てばやりたいことをやる内閣、教育基本法、特定秘密保護法の時もそうであった。2/3取れば憲法改正に至る。緊急事態条項;自民党改憲草案99条:「緊急事態宣言が発せられた時には、内閣が法律と同一の効力を有する政令を制定できる、・・・総理は地方自治体の長に指示することができる」、「この宣言が発せられた時には何人も公の機関の要求に従わなければならない。」と書かれている。こういった憲法に変えられてしまうと若者たちが再び無謀な戦争に駆り出されていくことになる。こうした事態を防ぐことは我々大人に課せられた責任だ。

この後、若者のバンド愛媛勝手連2016安田さん+スリー・ピースによる「みんなで選挙に行こうよ」が演奏され、会場の参加者の手拍子を誘った。

中村さんによる閉会のあいさつ

閉会のあいさつを行った「戦争法を廃止するためながえさんを支える会」代表の中村さんは、特に18歳若者たちの選挙権の問題に触れた。 高校生の政治活動届け出制を義務付け、高校生の政治活動へ制約を課す高校が、全国で78校あると報道されているが、そのうちなんと59校が愛媛県の県立高校が占めていることが紹介された(文部科学省による高校生の政治活動自由化の通知にも拘わらず愛媛県教育委員会がサンプルとして県立高校に示した「届け出制の義務化」がすべての県立高校で採用され校則化されたことになる?!)。こうした若者たちに厳しい環境のなかで選挙権の行使を強いられる現状において闘われる今回の選挙戦は、こうした風土を民主的なものに変革する闘いでもあると締め括られた。
(文責HP担当M.,T)